令和7年11月3日
長野県建築士事務所協会大北支部、長野県建築士事務所協会大北支部賛助会、長野県建築士会大北支部、長野県建築物防災協会大北支部の合同研修旅行が
軽井沢・群馬方面にて行われました。
今年は日帰り旅行で私共建築士事務所協会の担当となり、軽井沢の千住博美術館から世界遺産の富岡製紙工場と富岡駅周辺の市役所や富岡倉庫などを見学
してきました。
 軽井沢千住博美術館
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明るく自然の光があふれる開放的な総ガラス張りの建物で、木々や花が美しいがガーデンもありアートと自然をゆっくりと楽しむことができる。
入口の扉を開けると正面に千住博の代表作「ウォーターフォール」が出迎え、土地の地形に合わせたゆるやかに傾斜してゆく、ランドスケープのような空間形成となっている。
設計は妹島和世とのユニットSANAAでプリッカー賞を受賞した西沢立衛による。
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 富岡製糸場

東置繭所(国宝)

西置繭所(国宝)
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外貨獲得のため生糸を大量に生産できる官営模範製糸工場として明治5年に操業した富岡製糸場は明治26年に民営化され三井家、原合名会社から昭和62年操業を停止するまで片倉工業によって経営された。
平成17年富岡市が保存・管理を引き継ぎ、平成26年に「富岡製糸場と絹産業遺産群」として世界遺産に登録された。
主要な建物群は木骨煉瓦造でフランス人の技術指導によって造られている。
赤煉瓦はフランス積みで革新的な工法により建築された。
保存整備(耐震改修)工事が6年にもわたり完了した1階は、耐震補強の鉄骨を骨組みにしたガラス張りの部屋を整備し、多目的ホールと資料展示ギャラリ―となっている。
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 富岡市役所

議会棟エントランスホール
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H24年に公開プロポーサルで㈱隈研吾建築都市設計事務所が受注しH30年に完成した。
富岡の街並みをイメージした「小さな屋根の集まり」というコンセプトのもと、隈研吾の特徴でもある格子状の木製ルーバーを多用化したデザインが特徴となっている。行政棟と議会棟の間は富岡製糸場へと続く通り抜けができるほか、庁舎前広場は様々なイベントに対応できる芝生となっている。
議会棟のエントランスホールは自由に見学ができ、休息場ともなっている。
「シルクのまち」にふさわしいお蚕が繭づくりの最初に吐き出す糸「きびそ」を壁クロスに加工して造られた壁が3階まで吹き抜かれ、キビソの荒い壁が大空間と調和して人々を迎え入れてくれる。
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 旧富岡倉庫群
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富岡駅前に建つ旧富岡倉庫は、明治33年設立され、繭・玄米・石炭などを扱っていたが平成28年に廃業となり市に寄贈となった歴史的な建造物を、隈研吾によって改修設計され令和4年にグランドオープンした。
群馬県世界遺産センターが入る煉瓦積み倉庫やカフェーやワークショップが楽しめる大谷石積みの倉庫と、おかって広場の入る木造土蔵造りの倉庫群で形成されている。
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上州富岡駅舎
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白く90メートルにも伸びたフラットな大屋根の下にコンコースや待合室・自転車置き場など機能的に配置された独特な存在感のある建物で、一般公募型のコンペにより(株)TNA(武井誠+鍋島千恵)が受賞し設計された。審査委員長は隈研吾が務めた。
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富岡商工会議所会館
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「過去と未来を表すデザイン」のもと、明治時代から続く呉服屋を残すため、富岡製糸場の世界遺産登録を見据えたまちづくりの一環で建てられた間口約8m、奥行き60mを超える細長い建築物である。
平入で山型の大屋根が奥へと繰り返し連続した特徴ある建物で、製糸の街並みに配慮されている。木造トラスの斜め構造壁と全面カラスの中に格子が組まれており、開放的で外部へのつながりを持たせた意匠となっている。
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